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目次集

夜になっても遊びつづけろ

I

• 若者たちは無言のノンを言う
• 政治の季節のなかの青春
• われらが怨みの赤い花一輪を植えよ
• 幸福なんて

II

• 割りつけられた風俗
• 怪獣たちはタワーをめざす
• ブリジット・バルドー――不滅の肉体
• Ｃ・ドヌーブはとってもエロだ
• 石坂浩二――スノッブの栄光
• 高橋英樹――テロルと肉体とアドレッセンス
• ラディカルな笑い――コント55号
• 視線と肉体――長谷川安春『野獣を消せ』
• 迷路もローマへ通じるか――『世にも怪奇な物語』
• 記憶はさらに遠い――老いたジョン・フォードとモンローの死
• 浪曲子守唄
• 一過性の都会の青春
• 十八歳の男の子

III

• 優しい言葉に……
• 野坂昭如の二つのエッセイ集と付記――『卑怯者の思想』『日本土人の思想』について
• 風化の季節
• 八月の光は幻の……
• 劇的とは……
• 魔の空間の虜
• 読むことの快楽
• パズル・ゲーム
• 落日のロマン――平敦盛
• 雪・月・花――伝統について
• 図書館ぎらい
• テンサイは忘れた頃にやってくる
• 看護婦さんはなぜこわい？
• そよ風にのって、風に吹かれて
• 書いていない時の作家
• 書かないことの不安、書くことの不幸

IV

• 愛のなかの嫉妬
• 知的女性
• 尻軽娘
• ワレメ問答
• 女の怨み
• 男の美は風をはらみ
• 子供たちの性
• 私のなかの変態趣味
• ささやかな幸福
• 欲求不満者たち
• 性・映像・言葉

V

• 魂の構造の秘密の海――つげ義春作品集
• 記憶と忘却――杉浦茂のマンガ
• 幻惑の土地の向うに――滝田ゆう『寺島町奇譚』について
• マニエリスムと美少女――楳図かずおのマンガ
• ネクロフィールの世界――井上洋介画集
• ユニックな俗悪
• 一年中マンガ狂いで日をすごし……
• マンガを読む理由

VI

• 処女作の頃
• 私の処女作
• 東京に出て来て
• なぜ大学へ行かなかったか
• なぜ結婚しないか
• 音痴かも……
• 酒にまじわれば
• パロディ『ヘンゼルとグレーテル』
• 六月の雨
• 私のちょっとだけ好きな人
• たらちねの……
• 美しく涙ぐましい季節のおもいで
• みどり色の馬車
• 降誕祭の匂い
• 行方不明のお正月
• 非所有の所有

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書くことのはじまりにむかって

I　書くことのはじまりにむかって

• 絢爛の椅子
• 深沢七郎へ向って一歩前進二歩後退

II　未誕の言葉

• 序奏・天沢退二郎あるいは汁への導入部の手前で
• 垂直と燃焼のコンプレックス
• 不可能の光景
• 岡本かの子覚書
• 言葉と《文体》
• 歌っているのは誰か

III　目の散歩　日々の生活

• 作家の死
• いたましいグラス
• 目の散歩
  • 映画館のたのしみ
  • 二本のヒチコック作品
  • モダンな愚作
  • アクションとリズム
  • 子供の領分
  • 寝そべった眼
• プリンス・オブ・プリンシィズ
• 悪党列伝
• 聖女と魔女
• けだるいたのしみ
• 吉田健一著『私の食物誌』
• 初心者のたのしみ

IV　読むこと　　終わりなきたのしみ

• 少女たち
• 箱
  • アンデルセンの足と沈黙
  • 空と花園
  • アーサー・ランサムの魅力
  • 小さな世界の発見
• 甘美な眠りの逆説
• 幻想小説について
• 皮膚と時間
• 『死の棘』を読む
• 快楽と死
• あとがき

• 【解説・蓮實重彦】

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手と手の間で essay 1978〜1981

1978年

• 文字について
• 官能的な詩人　　大岡信
• 記号とＵＦＯ　　『サーカス・アクロバットと動物芸の記号論』と『未知との遭遇』
• 《虚構》と《面白さ》
• ビーグル号の回転　　堀川正美
• 空間と言葉
• 記述者の躓き　　島尾敏雄についてのいくつかのメモ

1979年

• 金閣寺再建
• 作家の肖像・作家のドラマ
• 触知されるべき書物　　『映画の神話学』と『映画の詩学』
• 太った道化　　開高健氏の問いに答える
• 〈恋人〉としての映画　　フランソワ・トリュフォー著『映画の夢・夢の批評』
• 柔らかな肌に触れること　　フランソワ・トリュフォー著『映画の夢・夢の批評』
• 日本の夏・イタリアの夏
• お喋りな女陰　　ジャンヌ・コルドリエ著『夜よ、さようなら』
• アダルト・ファンタジーへの疑問についてのメモ
• 愛の歌―歌う声・歌う言葉
• 夢の料理
• 身辺雑記
• 悲痛な軽やかさ　　尾崎翠

1980年

• 日本語
• 箱のなか　　瀧口修造
• 旅と睡眠
• オリンピック映画
• 忘れ難い本　　「怪人二十面相」江戸川乱歩
• あるこだわり
• 動物と物語

1981年

• 凶々しい営み　　カフカ
• こまわり君が好きっ!!の巻
• 閉ざされた場所　　日影丈吉『非常階段』解説
• 高村智恵子
• 読書生活　　旅先での読書／国民作家／消費としての読書
• 不思議なこと　　外国文学と私
• 子供の生命

• あとがき

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おばさんのディスクール

序　おばさんのディスクールからの自由

I　おばさんのディスクール

• おばさんのディスクール
• 〈女〉と〈自然〉
• 常識
• 鉄球とヘリコプター
• 男のロマン
• 雑多な苔

II　文学と収穫

• 文学と収穫
• 退屈しのぎのための小説
• 幼稚な読者
• 《原風景》？
• 《私》は誰でしょう
• しなければよかったこと
• 読んだから書く
• 言葉・現実・肉体

III　猫のような…

• 魅惑の谷崎源氏
• 猫のような…
• 魅惑された土地――ケネス・グレーアム
• 映画と戯れる――マヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』
• 《ラテンアメリカ文学》を《読む》
• 美わしき断片――ジャン＝リュック・ゴダール『パッション』
• 〈呆然自失〉の風景――渡辺兼人「類と類型」
• 『書くことのはじまりにむかって』について
• 『映画、柔らかい肌』について

IV　《性》についての《断片》

• 《小説》についての言葉
• フィクションとして
• 〈環境〉としてのテレビ
• アイドルはどこへ、あるいは、ショーケンはマイウェイを歌わない、だろうか？
• 《性》についての《断片》
  • 《断片》
  • 《性交》
  • 《引用》
  • 《肉体》
  • 《犬に噛まれる》
  • 《ヴァギナ》と《クリトリス》
  • 《婦人科》
  • 《官能》
• 逸脱と排除のエロティシズム――バルテュス、ヴェルメール、コーネルをめぐって
• 《街路》のディアーナとアクタイオーン

V　おばさんのディスクール・断章

• おばさんのディスクール・断章
  • 未知の書き手
  • ゲームの規則
  • 性的描写
  • 続・ゲームの規則
  • 続々・ゲームの規則
  • 魅惑する女／魅惑される
  • 男性・女性
  • おばさんのディスクール・断想
  • 疑似マウンティング
  • 歓しき無知
  • 文章行為

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本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ

１

• 売れようと売れまいとおおきなお世話だ
• ほうれん草料理
• 森の記憶
• 不振の時代
• 電子の迷路のおちこぼれについて
• 文学賞あれこれ
• 正しい短篇
• 知的レイアウト

２

• 小説の愛し方
• おとぎ話と噂話
• 絵本による愛撫
• 『ドリトル先生アフリカゆき』
• 詠まれた猫
• 何について笑うか
• 老人をどう遇するか
• 老化について
• 物忘れ
• ものの言葉　※「もの」に傍点
• お手本
• 古くなる？

３

• ナボコフのチェーホフ
• 空虚な鉛筆
• 八十八夜
• 『ボヴァリー夫人』と私

４

• 澁澤さんのこと
• 教訓を学ぶ
• 感想
• いくつかの思い出
• 踊りの魂

５

• 李朝民画の『虎図』
• ジャスパー・ジョーンズの作品
• フラ・アンジェリコの『受胎告知』
• ハーシュフィールドの『虎』

６

• 書評　１９８４−８９
  • 『映画、わが自由の幻想』ルイス・ブニュエル
  • 『映画的なあまりに映画的な――美女と犯罪』山田宏一
  • 『現代口語狂室』渡部直己
  • 『水獣』富岡多恵子
  • 『うつろ舟』澁澤龍彦
  • 『ある映画の物語』フランソワ・トリュフォー
  • 『風眼抄』山田風太郎
  • 『ビアトリクス・ポターの生涯』マーガレット・レイン
  • 『人間臨終図巻』山田風太郎
  • 『ザナック――ハリウッド最後のタイクーン』レナード・モズレー
  • 『ミツ――バルテュスによる四十枚の絵』バルテュス
  • 『遊覧日記』武田百合子
  • 『東京ブチブチ日記』東海林さだお
  • 『シチリアを征服したクマ王国の物語』ディーノ・ブッツァーティ
  • 「アンデルセン小説・紀行文学全集」
  • 『ふふふん　へへへん　ぽん！　もっと　いいこときっとある』モーリス・センダック
  • 『愛と死、そして生活』マルグリット・デュラス
  • 『優雅で感傷的な日本野球』高橋源一郎
  • 『贋金づかい』尾辻克彦
  • 『きょうのシネマは――シネ・スポット三百六十五夜』山田宏一
  • 『映画――快楽装置の仕掛け』山根貞男
  • 『映画千夜一夜』淀川長治・山田宏一・蓮實重彦
  • 『映画が裸になるとき』山根貞男
  • 『凡庸な芸術家の肖像』蓮實重彦
  • 『ジャン・ルノワール自伝』
  • 『非常民の民俗文化』赤松啓介
  • 『サラダ記念日』俵万智
  • 『日本映画の現場へ』山根貞男
• 役立たずの読書
• 読まなくてもかまわない本
• 「ブック・ガイド」批判　　金井美恵子・金井久美子

７

• 映画は常に真新しい
• メキシコ時代のルイス・ブニュエル
• ウィリアム・ディターレの『旅愁』
• 釣りあげられる男たち
• 映画と音楽
• 冬のアリア
• 非音楽的生活
• ヴィデオを買うかどうか、ということ
• 文化的体験

• あとがき

• 付録・「書く人」たちが「読まない人」たちかも知れない

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遊興一匹　迷い猫あずかってます

• トラ！　トラ！　トラ！
• 銀座の猫、家の猫
• 小さな虎さん
• 猫を飼う
• 遊興一匹
  • 猫のトイレ
  • ラブド・ワン
  • ケガをしてくる
  • 猫貯金
  • 猫は何を食べるか
  • 眠り猫
  • 猫が暑いのは土用の三日
  • 雨はどこに降っている？
  • 巣穴に入る
  • 壁の中
• 「トラー」とはどんな動物か
• 猫を去勢すること
• 散歩も出来ない
• 猫の戦略
• 猫には七軒の家がある
• 猫のおかあさん
• 猫と暮す――蛇騒動と侵入者
• エビに猫舌無し
• ウサちゃん
• 日だまりでの昼寝
• ピクニックに行こうと思う

※以下、単行本未収録（あとがきを除く）

• 増殖する物体としての本
• 猫の爪研ぎ
• 「猫」散見
• 反復不可能
• カーテンを替えようと、いよいよ決めるまで
• 書かなかったこと

• あとがき

• 文庫版あとがき

• 【解説・吉田暁子】

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本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ PartII

１

• 因果と厄介
• インタヴュアーの才能
• 風邪のなかの読書
• 『寺島町奇譚』の頃
• どんぐりの背くらべ
• 「消費する大衆」の戯画
• 自作再見　　『単語集』について
• 私の紙面批評
• 訳者の情熱
• 名前について
• 『奇跡』のコーヒー
• 映画が救う
• 選考委員の言葉
• 匂いの都
• 雑感
• ジョン・ウェインのカップ
• 主婦と「文学」
• 「メセナ」の「励まし」
• 書評は知りあいの本だけにしたい
• 隠喩としての活字
• 大岡さんのこと
• 処女作の頃
• ある微笑
• 八月の光
• 受けとる手の「光景」
• 電子小説の未来
• 「読み飛ばす」という技術
• 目まいのする景観

２

• 谷崎潤一郎『細雪』について
• 横道にそれることの正しさ　　吉田健一
• 落ちつける場所　　吉田健一
• 超＝技術としての娯楽小説　　山田風太郎
• 私の幼年時に埋め込まれた一部分　　石井桃子
• 甘美な鈍重　　森茉莉

３

• 書評　１９９０〜９３
  • 『フロベールの鸚鵡』ジュリアン・バーンズ
  • 『鍵のかかった部屋』ポール・オースター
  • 『ルイス・ブニュエル公開禁止令』トマス・ペレス・トレント、ホセ・デ・ラ・コリーナ
  • 『成瀬巳喜男の設計――美術監督は回想する』中古智・蓮實重彦
  • 『日本映画時評』山根貞男
  • 『映画辛口案内』ポーリン・ケイル
  • 『ステラ』オリーブ・Ｈ・プローティ
  • 『日本論の視座――列島の社会と国家』網野善彦
  • 『モレルの発明』アドルフォ・ビオイ・カサーレス
  • 『最暗黒の東京』松原岩五郎
  • 『惑星Ｐ−１３の秘密』高橋源一郎
  • 『コレクション瀧口修造』瀧口修造
  • 『活動小屋のある風景』安岡章太郎
  • 『クリント・イーストウッド――名前のない男の物語』イアン・ジョンストン
  • 『イヌ――どのようにして人間の友になったか』Ｊ・Ｃ・マクローリン
  • 『ワールズ・エンド・ガーデン』いとうせいこう
  • 『内省の構造――精神病理学的考察』長井真理/木村敏編
  • 『高見順文壇日記』中村真一郎編
  • 『たたかう映画』亀井文夫
  • 『アルマジロ王』島田雅彦
  • 『ハリウッド・バビロンII』ケネス・アンガー
  • 『弑逆者』アラン・ロブ＝グリエ
  • 『形なきものの形――音楽・ことば・精神医学』木村敏
  • 『家政学の間違い』ローラ・シャピロ
  • 「現代詩手帖」一九九一年七月号特集「詩になにができるか」
  • 『超哲学者マンソンジュ氏』マルカム・ブラドベリ
  • 『私は、エマ・Ｓを殺した』エマ・サントス
  • 『室町お伽草紙』山田風太郎
  • 『黄犬本』四方田犬彦
  • 『大船日記――小津安二郎先生の思い出』笠智衆
  • 『宮沢賢治――プリオシン海岸からの報告』入沢康夫
  • 『光をめぐって』蓮實重彦／『帝国の陰謀』蓮實重彦
  • 『半身棺桶』山田風太郎／『トリュフォー――ある映画的人生』山田宏一
  • 『されど狐にあらず』丸山健二
  • 『夕陽の河岸』安岡章太郎
  • 『三人関係』多和田葉子
  • 『日日雑記』武田百合子
  • 『柳生十兵衛死す』山田風太郎
  • 『増村保造――意志としてのエロス』山根貞男
  • 『女ざかり』丸谷才一

４

• 反＝イメージ論
  • 「小説家」のイメージは誰も裏切れない
  • 写真を滑稽にするポーズ＝静止の愚直さ
  • 化粧品チェーン・ストア制度の顔
  • 何かが何かに似ているパラダイム時代の映像
  • 送り手と消費する側が共有する既視と自堕落
  • “パワーがあり流れ作業のようなもの”の方へ
  • レンフィルム祭を見て「世界の広さ」を知ったこと
  • “わかりやすさ”や“冷徹な目”から遠く離れて
  • 川の流れのように新生しつづけるフィルム
  • “エステ”の写真になぜ眼を奪われるのか
  • 商品の写真と商品としての写真の違いは
  • 中上健次はヌード写真に興味をもったか
  • 午後に微笑を浮べる資格――桑原甲子雄写真展
  • ボリス・バルネットの映画を発見する至福

• あとがき

• 付録・ほんとうは、憤りなんです

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重箱のすみ

１

• 手前味噌日記 【制作者註・リレー企画の写真日記として書かれていている】
• 「二千人の歯医者」と「瀟洒」
• 行列と哄笑
• ワハハハ
• インテリのＯＬ
• 文章を書くことの困難
• 本屋の空間
• 父の娘
• 犬の眼の人
• ジャン・ルノワールのジャガイモ
• わけのわからないサラダ
• あと一口

２

• 猫の便秘
• 東京の野良猫
• 猫と暮らす１２の苦労
• 三つの個人的空間と近代
• 旅情の挫折
• 耐える季節
• 「保護」の思想
• 不要不急の買物
• ある物をへらす、無い物をふやす
• 靴のサイズ
• 消費ではない支出
• 旅のお土産と名産品
• ゴー・トゥー・ザ・スーパーマーケット
• 原稿用紙を買う
• 花を買う
• 顰蹙を買う
• この世の花
  • 冬の香気
  • 愛らしい形
  • ゴッホの黄色
  • 蘭の心
  • バラ色の頬
  • 百合の花粉
  • 小菊と梅の花
  • 十日の菊、六日のあやめ、二十六日のポインセチア
  • ポピーちゃん
  • ブルーな季節
  • 赤い赤い薔薇のように
  • カイウ？
  • スウィートピーの種
  • 渋い花
  • スタンダードな花
  • ルドンの目玉の花
  • 水栽培の容器のなか
  • いずれアヤメか
  • 夏芙蓉
  • 春のさきがけ
  • モクレンの精の踊り
• 天使を誰が演じるか
• 愛らしい無意味の極致

３

• 『』と「」
• 飛び率ゼロ
• 指のジャンプ
• 原稿料と卵
• 前近代的感覚
• 卵の中身
• 小説家の暮らし
• 〈読者〉からの電話
• 電話番号を調べる
• 文学賞考
• なみおか映画祭
• 選考の方法
• シワか皮膚炎か
• 本の外側
• まちどおしい本
• ナス入りオムレツ
• 水と安全はただなのか
• 発見の遅れ
• 心残り
• 本の値段
• 軽いめまいと日常生活

４

• 一番はじめの出来事
• 批評家が「小説」を書くという事件
• それを知らなかつたのは、損をしたといふ気がします。
• 他人の言葉
• 「小説家」であること――あるいは「ひたすらな現在」
• 小説家と批評　大岡昇平について
• もう一度会いたいあの人
• 小説を書きはじめた〈女流〉たち
• 『流刑地の猫』
• 宝庫の扉
• ルール違反の忍法小説
• きらめく手腕
• オースティンの心地良さ
• さらば、スペインの淑女よ
• 「昔話」の魅力
• 「悪の華だって？　ここは花屋じゃない」
• ジャン・ルノワールのでなければ許さない
• 距離の倒錯
• 誰が映画を畏れているか
• めまいの映画史
• 万事快調
• 彼女について私が知っている二、三の事柄
• サスペンスの重さと軽さ
• 人はなぜ、映画について語りたがるのだろうか
• アブラハム渓谷
• ハリウッド映画史を〈変容〉させる本
• 映画的実践
• 作家になるのは、もちろん簡単だ。
• 「列車」を待っていた「子供」のビデオによる映画史
• プーの森の外で
• 〈ブル〉あるいは〈イメージ〉を激しく嫌悪する戯作的アイロニー
• 小説と批評が共に輝くために
• 低予算活劇の行方
• 正統的で古典的な「古典案内」

• あとがき

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待つこと、忘れること？

待つこと、

• 重なる時間
• トリアエズ・ビール
• 紅玉づくし
• 薬剤師のジャム
• 河津桜に夏みかん
• カレーのフェニックス風
• 簡単節約料理
• 自由の幻想
• お茶より映画を
• 柔らかいものを食べて、

忘れること？

• ご挨拶
• トマトの具
• ヨーグルトの冷たい簡単スープ
• マカロニのサラダ
• お茶漬の味
• おカカの感心
• 欧米型食事
• のんき大将
• アーカディン氏の清水（きよみず）メニュー １
• アーカディン氏の清水（きよみず）メニュー ２
• 一生の趣味として １
• 一生の趣味として ２

再び、待つこと、

• ほどほどに……
• マンボ・ビビンパ
• ニンニクとトリの丸焼き
• 絹のパジャマ
• ズイキの涙
• イモの煮えたも御存知ない

またまた、待つこと、忘れること

• 豆乳と豆腐
• 承前と、ロースハムのパイナップル仕立て
• ハムのパイナップル仕立て、トマトのグラタン
• おままごと
• 白熊とシャチ
• 山小屋のラタトゥイユ
• お味噌・梅酒・塩辛・トラー
• 秘伝のタレ
• 震災以前・震災以後
• 母の味
• お酒とおつまみ――晩酌について
• 白い御飯　その１
• 白い御飯　その２
• パイナップルの船。
• ミス・ラテレルの料理

あとがき　彷徨（さすらい）の連載エッセイ

「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ

１

• タバコ・ロード、マイ・ウェイ
• ミシシッピ河の流れのように
• お寺関係あれこれ
• 猫に話しかけないでください
• 猫と母親
• 「お金」については語らない
• 書くことのない作家は「猫」以外に何で「しのぐ」か
• 疲れが溜まる
• 発見の場として
• 「結果」が出なかった？
• クーダラナイ、クーダラナイのココロ!!
• 恋のシャンソン人形たち
• 都市小説としての妖怪譚　笙野頼子『東京妖怪浮遊』
• メディアの中で「女であること」は男に馬鹿にされることである　クリス・クラウス／落石八月月訳『アイ・ラヴ・ディック』
• 『女であること』その他
• 少女時代の「私の宝物」
• 割り箸
• 炭
• 山羊さんと八木さん
• 「練りみそ」か書評か

２

• グレースの足　――エリック・ロメールについてのメモ
• フォトグラフ覚書　――動くものと動かないものの距離
• 発泡するバラ色の映画とあふれる涙　ジャン・ルノワール『フレンチ・カンカン』
• ゴダールと映画　ジャン＝リュック・ゴダール／奥村昭夫訳『ゴダール全評論・全発言』
• 映画の微笑　淀川長治・山田宏一『映画は語る』
• 見果てぬ夢の映画スター　――市川雷蔵について
• しょせん、フェリーニ
• 藤田敏八讚
• 肉体派にも面白いマキノ映画。
• 疲れるけど。
• 夢見る平手造酒
• イミテーション・オブ・ライフ
• カードを切るようにシーンを組み換える語り口でダニエル・シュミットには「牡丹燈籠」を撮らせよう

３

• 「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ
• 映画で書かれたエッセー　青山真治『路地へ　中上健次の残したフィルム』
• 鹿のような眼の詩人
• 電脳文化と低脳売文業　――「漢字を救え！」キャンペーンをめぐって ※「低脳」の「脳」に傍点
• 東大六万四千漢字プロジェクト発表会についての報告
• 現行の「国語」教科書をどう思うか？
• 記憶と言葉
• 清潔なあどけなさをめぐって
• 山田風太郎覚書
• 「根の国」を「小説」で書く、こと
• 「男だけの都」を捨てて
• 「ストーヴ」な死

４

• 何故《小説》などというものを読むか
• ちりあくたの輝く「本の小部屋」から
• 「おさな心」からの解放
• 終りのためらい

• あとがき
• 初出一覧

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